第0回 羅針盤を再開してみようか。

  福岡県人権・同和教育研究協議会(県同教)の機関紙『かいほう』に「羅針盤」というコラムを書いていた。教育史の中から人権・同和教育に関係のありそうな題材を掘り起こして紹介してきたものである。それなりに評判であったのかもしれない。ときどき、「読んでます」という声をかけられることがあった。それで図に乗って、「羅針盤」に載せた文章に加筆修正をしたものを核にして、2006年に『学校は軍隊に似ている 学校文化史のささやき』(海鳥社)、2012年に『なぜ中学生は煙草を吸ってはいけないの 学校文化史の言い分』(社団法人 福岡県人権研究所)、そして2022年に『校則なんて大嫌い! 学校文化史のおきみやげ』(公益社団法人 福岡県人権研究所)と3冊の冊子にまとめてきた。

 そうした経緯はともかく、「羅針盤」で書いてきたような学校文化史のからの提言はまだまだあるような気がする。と言うことで、福岡県人権研究所のHPの片隅をお借りして「羅針盤」の続編を書いてみようという気になった。幸い、勤務校である西南女学院大学を退職して時間はいくぶんできたので、やれるところまでは書き続けてみたい。「羅針盤」は年に3回書いていたのだが、ホームページとなるともう少しがんばって書かないと飽きられてしまう。機関紙は会員に送りつけられるものであるが、ホームページは見ず知らずの人が見に来てくれるところだ。興味・関心が無ければ誰も見に来てはくれないだろうし、書かずにいれば忘れられてしまう。少しでもこまめに連載ができればと思う。

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